ヒーローズ・夢の続きと、己の挑戦/フットサルヒーローズ代表牟田口勇人インタビュー第4弾

~新たなる挑戦、見据えるその先へ~

フットサルヒーローズが大盛況のうちに幕を閉じて数か月。
「新たな展開を考えている」と小耳に挟み、牟田口本人を尋ねた。
直近では海外にも足を運び、日本に戻ればトレーニングに打ち込む日々。
彼の見据える先に何があるのか、胸の内に迫った。

続けるものと、一掃するものを棲み分けて

―ヒーローズをもう一度開催しようという話を聞きました。

はい、これを自分のなかでは「FUTSAL HEROS 3.5」としています。

―前回は3部作で一区切りするというお話がありました。

実際にその時点では次について何も決まっていませんでした。でも予想以上に反響をいただいて、ライブ配信について褒めてくださる方もいました。そうした声を聞くうちに「やっぱりこの活動は続けていきたいな」と思ったんです。

―それで次は…

11月25日に愛知県で開催します。でも、第1章で出場いただいたメンバーには誰一人として声をかけていません。そこは自分にとって新しいチャレンジでもあるんですけれど、一区切りした以上は一掃したいなと考えました。

―結構なチャレンジを仕掛けましたね。

はい、前回のメンバーにはフットサル界に名前が売れていて、言ってしまえばグッズ収益が高い方もいましたから、その人たちを自ら外すというのはリスクです。ただ幸いにも彼らはメンバーを一掃することに理解を示してくれましたし、また新しいメンバーにも期待していただければと思います。

挑戦をするうちにやりたいことが増えてくる

―それ以外に、これまでと変わったところはありますか?

実は大手旅行代理店と組んで、東京駅からのバスツアーを企画しています。

―それはまたすごい。どうやって話を進めたのですか?

その旅行代理店の中のスポーツ事業部の方にDMをいただきました。これで関東に住んでいる人たちにも見に来てもらいやすい環境を整えられたかなと感じています。

―いつも思いますが、行動力がハンパないです。

実は僕って「年間計画を立てて着実に」というよりも、日々を過ごすうちにあれもできる・これもやりたいと増えていくタイプなんです(笑) 例えば一つスキルを身につけたら、当初やりたいと思っていたこと以外にもできることが出てきますよね?「イラレ使えたらこれも作れるじゃん」みたいな感じで。そうなったら、やって損はないですし、次々と挑戦の幅を広げてしまう性分なんです。

選手復帰の理由と覚悟

―個人としても選手復帰をして試合に出場するなど、活発な様子を拝見しています。

ありがとうございます。
自分でも想定していなかったのですが、選手復帰してしましました(笑)

―きっかけはどういったものだったのですか?

元々付き合いのあったFC大阪楽笑の監督に声をかけてもらったのがきっかけです。と言っても、声をかけてくれたのは今回が初めてではなくて。ただ、これまで誘ってもらっていたときは距離的な問題がありましたし、何より引退して体力が伴っていない自覚がありました。それがここのところキックボクシングを始めたことで動ける身体を取り戻してきて、なおかつFC大阪楽笑がユニフォームをFOOTCROWNにしてくれたんですよね。それでせっかくならチーム練習に参加させてもらおうと思って参加したら、なんと参加したその日に加入を決めてしまいました笑

―早速試合にも出ていらっしゃいましたよね。

練習に3,4回参加しただけの段階だったのですが、試合にも出させてもらいました。勝つことはできませんでしたが…

―それでも得点を決めるあたりはさすがです。

ありがとうございます。そこだけはきっちり抑えときたかったので結果は残せたかなと思っています。モニタリングに出演した時も結果を残したので、そういう部分はとても大事にしています!!
今後について触れると、チームからは9月末のホームゲームでイベントもやってほしいと頼まれています。やる以上はしっかりやりたいと思うと、これまたやることが山積です(苦笑)

―そんなことが無くても、だいぶ忙しい日々を送っている印象です。予定だらけじゃないですか?

今は週1でダンスとボイトレ、キックボクシングも週1回、そこにチーム練が週2回です。バク転教室も回数券を持っているので、いつでも行ける状態ですね。笑

―最近始められたYouTubeを見ると、その辺りの様子もわかるということですね?

はい、個人の活動で今どんなことをしているのか、見せていけたらいいなと。収益化はそこまで強く考えてなくて、どっちかと言うと広報活動の一環という位置付けです。

目指すのは“EXILEで言うところのヒロさん”

―言うまでもなく牟田口さんは経営者でもあるわけですが、会社は順調なんでしょうか?

おかげさまで、それなりには(笑)。ちなみに主幹は小物販売のEC事業で、フットクラウンは事業で言うと2番手。フットサルヒーローズに関しては、儲けというのとはまた違う位置付けですね。

―とすると事業拡大の方向としては…?

ひとつはフットクラウンの横展開です。バスケットボールのブランドとしてバスケットクラウンがあってもいいかもしれないですし、他にもミュージッククラウンとか、ボクシングクラウンとか?そうやって別のジャンルにも広げていきたい。あとは海外展開ですよね。それもあって、先日はタイに視察へ行ってきました。

―確かにタイに行ってましたが、海外展開を見据えたものだったんですね。ダンスやボイトレの成果はどこかで披露しないんですか?

実は近いうちに曲を発売したいなと思っています。あとキックボクシングの大会にも出て将来的にはRISEとかブレイキングダウンとかにも出ようと考えています。

―すごい。本格的です。何か目指しているイメージはあるんですか?

ヒーローズをするにせよ、それをどういう展開に持って行くにせよ、アイコニックになる存在が必要だと思っています。EXILEで言えばHIROさんみたいな立ち位置です。それを目指していきたいなと。

―そういう少し尖ったアイデアが周囲を引き付けるのかもしれないですね。

皆さんにも思い当たる節があるかもしれないのですが、仮に自分が全く知らないアーティストでも、ライブしましたなんていうのを見ると1,000人とか集まってるじゃないですか。実はちゃんとファンがいて、足を運ぶだけの価値を見せられている。

片やフットサルは、ここのところ1,000人集められないことがほとんどですよね。チーム活動だからプレーヤーの数はそれなりにいるのに。やっぱり応援されるためのアクションが必要だし、それを一つの切り口に限らずマルチな活動で増やしていけたらと思っています。

インタビューの最中、フットクラウンの販売戦略に触れ「尖ったものを出してバズらせて、一緒にベーシックなのも買ってもらう作戦」と話した牟田口。少なからず尖ったアクションを見せる当人は、フットサルだけを見ずして、いつもフットサルに帰着する―。そう、実は全ての行動に原点の盛り上がりを夢見ているのかもしれない。
インタビュアー/河合 萌花